DOI・URL・アクセス日の書き方|電子ジャーナルと電子書籍の参考文献

DOI・URL・アクセス日の書き方|電子ジャーナルと電子書籍の参考文献

電子ジャーナルの論文や電子書籍を参考文献に載せる際は、可能な限りDOI(デジタルオブジェクト識別子)を優先して記載し、DOIが存在しない場合に限ってURLとアクセス日を書くのが基本原則です。本記事は参考文献の書式全体ではなく、電子ジャーナル・電子書籍特有の「識別子の書き方」だけに絞って解説します。参考文献の基本フォーマット自体は参考文献の書き方完全ガイド|SIST 02・APA対応を、ウェブサイト単体の引用はウェブサイトの参考文献の書き方を参照してください。

電子ジャーナルの論文にDOIが付与され参考文献として整理される様子を示すイラスト
DOIが存在する場合はURLよりもDOIを優先して参考文献に記載するのが基本原則。

DOIとは何か、なぜURLより優先されるのか

DOI(Digital Object Identifier)は、電子化された論文や書籍の章に対して恒久的に割り当てられる識別子です。URLはジャーナルのサイトリニューアルなどで変わることがありますが、DOIは変わらないため、参考文献としての永続性・再現性が高くなります。このため、SIST 02・APAともに、DOIが存在する場合はURLよりもDOIを記載することが推奨されています。

電子ジャーナル論文の書き方(DOIあり)

形式 記載例
SIST 02 山田太郎. 大学生の学習行動に関する研究. 教育心理学研究. 2025, 73(2), p.120-135. https://doi.org/10.xxxx/xxxxxxx
APA第7版 Yamada, T. (2025). A study on the learning behavior of university students. Journal of Educational Psychology, 73(2), 120–135. https://doi.org/10.xxxx/xxxxxxx

DOIは「https://doi.org/」から始まる形式で記載し、末尾にピリオドを付けない書き方が一般的です。DOIの前に「DOI:」という接頭辞を付けるスタイルもありますが、多くの現行スタイルではURL形式(https://doi.org/…)での記載が標準になっています。

DOIがない電子ジャーナル論文の書き方(URL+アクセス日)

比較的新しい紀要論文やプレプリントなど、DOIが付与されていない電子ジャーナル論文も存在します。この場合はURLとアクセス日を記載します。

形式 記載例
SIST 02 佐藤花子. 地域連携教育の実践報告. ○○大学紀要. 2025, 15, p.45-58, (参照 2026-07-08), https://example.ac.jp/kiyou/015.pdf
APA第7版 Sato, H. (2025). Practice report on community-based education. Bulletin of XX University, 15, 45–58. https://example.ac.jp/kiyou/015.pdf

SIST 02ではアクセス日を「(参照 年-月-日)」の形式で本文中に明記するのが一般的ですが、APA第7版では変更されない恒久的なコンテンツについてはアクセス日を省略できるとされています。ただし、内容が更新される可能性のあるページの場合はAPAでもアクセス日を残すのが安全です。

電子書籍(Kindle・EPUB等)の参考文献の書き方

電子書籍は紙の書籍と異なり、ページ番号が固定されていない場合があります。この場合、ページ番号の代わりに章番号や位置情報(ロケーション番号)を使うか、ページ番号自体を省略します。

形式 記載例
SIST 02 鈴木一郎. 研究倫理入門 [Kindle版]. ○○出版, 2025, 第3章.
APA第7版 Suzuki, I. (2025). Introduction to research ethics [Kindle edition]. XX Publishing.

電子書籍にDOIが付与されている場合(学術出版社の電子書籍に多い)は、紙の書籍としての情報に加えてDOIも記載すると、原典の特定がより確実になります。

研究データ(データセット)のDOI引用

近年は、論文本体だけでなく、分析に使った研究データそのものにもDOIが付与され、独立した参考文献として引用できるようになっています。データリポジトリに登録された研究データを参照する場合、著者・公開年・データセット名・データリポジトリ名・DOIを記載します。

形式 記載例
SIST 02 田中次郎. 大学生活動調査データセット [データセット]. ○○大学データリポジトリ, 2025. https://doi.org/10.xxxx/dataset.xxxx
APA第7版 Tanaka, J. (2025). University student activity survey dataset [Data set]. XX University Data Repository. https://doi.org/10.xxxx/dataset.xxxx

論文中で他者の研究データを二次利用した場合、そのデータセット自体に付与されたDOIを参考文献リストに含めることで、原典の再現性を明確に示すことができます。データセットのDOIは、論文本体のDOIとは別に発行される点に注意してください。

アクセス日はいつの日付を書くべきか

アクセス日は「実際にそのページ・PDFを閲覧して内容を確認した日」を記載します。参考文献リストを作成する段階でまとめて記載するのではなく、実際に資料を読んだタイミングでメモしておくと、提出直前に慌てて確認し直す手間を減らせます。複数の電子資料を扱う場合、DOIの有無・アクセス日をリストで管理しておくと、参考文献リスト作成時の整合性チェックが楽になります。

DOIの見つけ方・確認方法

  • 論文のPDF1ページ目やジャーナルサイトの論文詳細ページに記載されていることが多い
  • DOIが見当たらない場合は、CrossRefなどのDOI検索サービスでタイトル・著者名から検索できる
  • DOIをブラウザに入力(https://doi.org/の後にDOIを続ける)すると、正しいリンク先に転送されるか確認できる

よくある間違い

間違い 正しい対応
DOIがあるのにURLだけ記載している DOIが存在する場合は必ずDOIを優先して記載する
DOIの前後に不要な記号や日本語を付けている 「https://doi.org/」形式に統一し、末尾に余分な句読点を付けない
すべての電子資料に一律でアクセス日を付けている スタイルごとの規定(内容が変わらないものは省略可など)を確認する
電子書籍のページ番号を紙版と同じ前提で引用している 電子版はロケーション番号や章番号で代替するか、版の違いを明記する
データセットのDOIを論文本体のDOIと混同している データと論文は別の識別子が発行されるため、それぞれ個別に記載する

DOIの表記ゆれや文献リストの体裁は数が増えるほど点検が大変になるため、下書き段階でTesifyのようなツールを使って書式の揺れをざっと見直しておくと、提出直前の確認がスムーズになります。海外の英語論文でAPA形式のDOI表記を細部まで確認したい場合は、APA Citation Format: The Complete 2026 GuideのDOIハイパーリンク表記のルールも参考になります。

よくある質問

Q. DOIとURLの両方を書いてもよいですか?

A. 基本的にはDOIのみで十分です。ジャーナルの公式ページのURLも併記したい場合は、投稿先や提出先の指示に従ってください。

Q. DOIは論文だけでなく書籍にも付与されますか?

A. 学術出版社が発行する電子書籍や書籍の章単位にもDOIが付与されている場合があります。存在する場合は記載してください。

Q. アクセス日の形式はSIST 02とAPAで違いますか?

A. はい。SIST 02は「(参照 年-月-日)」という形式で本文中に明記するのが一般的ですが、APA第7版では変更されないコンテンツについてはアクセス日自体を省略できます。

Q. 電子書籍にDOIもページ番号もない場合はどうすればよいですか?

A. 章番号や見出し名など、読者が該当箇所を特定できる情報を代わりに記載します。それも難しい場合は、書誌情報(著者・年・タイトル・出版社)のみで記載しても問題ありません。

Q. 自分で作成したデータセットも同じ形式で引用しますか?

A. 自分のデータセットをリポジトリに登録してDOIを取得した場合、他者の研究データと同じ形式で参考文献に記載できます。方法の章では実際にどう収集・分析したかを別途説明してください。

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