日本の論文数(分数カウント法)は2021〜2023年平均で70,225本、世界5位です。一方、注目度の高いTop10%補正論文数は3,447本で世界13位、Top1%補正論文数は293本で世界12位にとどまり、3年連続で過去最低の順位が続いています(NISTEP「科学技術指標2025」)。
日本の論文数は世界で何位ですか?
文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が2025年8月に公表した「科学技術指標2025」によると、日本の論文数(分数カウント法、2021〜2023年(PY)の平均)は70,225本で世界5位である。上位5か国は中国・米国・インド・ドイツ・日本の順であり、前年の72,241本から減少している。論文数の絶対数では依然として世界トップクラスに位置しているが、後述するTop10%補正論文数では順位が大きく異なる。
Top10%補正論文とは何ですか?
Top10%補正論文数とは、被引用回数が各分野・各年で上位10%に入る「注目度の高い論文」の数を、分野・年による偏りを補正して算出した指標である。単純な論文数だけでは測れない研究の質やインパクトを国際比較するために用いられ、NISTEPをはじめ各国の科学技術政策で重視されている指標である。
日本のTop10%補正論文数の順位はどう推移していますか?
| 指標 | 件数 | 世界順位 | 前年からの変化 |
|---|---|---|---|
| 論文数(分数カウント法) | 70,225本 | 5位 | 72,241本から減少 |
| Top10%補正論文数 | 3,447本 | 13位 | 3,719本から減少 |
| Top1%補正論文数 | 293本 | 12位 | 311本から減少 |
数値はいずれも2021〜2023年(PY)の平均値(出典:NISTEP「科学技術指標2025」)。日本のTop10%補正論文数のシェアは1980年代から1990年代後半にかけて緩やかに上昇し世界3位まで達したが、その後は低下傾向が続いている。2019年には韓国に抜かれて主要国中最下位となり、以降3年連続で過去最低の13位が続いている。

なぜ日本の研究力は低下していると言われるのですか?
論文の絶対数では世界5位を維持している一方、注目度の高いTop10%・Top1%補正論文数では13位・12位にとどまっている点が「研究力の低下」として指摘される主な理由である。中国をはじめとする国々が研究費・研究者数を急速に拡大させる一方、日本は横ばい傾向が続いており、相対的なシェアが縮小していることが背景にある。大学生のAI利用割合や大学中退率の最新データなど、研究人材を取り巻く周辺指標もあわせて見ると、教育段階からの構造的な課題が背景にあることがうかがえる。
中国と日本の論文数の差はどれくらいですか?
NISTEP「科学技術指標2025」の上位5か国比較では、中国が論文数・Top10%補正論文数・Top1%補正論文数のいずれにおいても世界1位であり、日本は論文数で5位、Top10%補正論文数で13位という差がある。研究人材の裾野を示す博士課程修了者の就職・進路データや大学院進学率の最新データも、研究力の基盤となる人材供給の観点から関連性の高い指標である。
研究力の低下という構造的な課題は個々の学生の努力だけで解決できるものではないが、卒論・修論の執筆段階で参考文献整理や引用整形といった作業をTesifyのようなツールで効率化し、限られた時間を分析や考察に充てることは、今できる現実的な工夫のひとつである。
よくある質問
日本の論文数は世界で何位ですか?
分数カウント法(2021〜2023年平均)で70,225本、世界5位である(NISTEP「科学技術指標2025」)。
Top10%補正論文数とは何ですか?
被引用回数が上位10%に入る注目度の高い論文数を、分野・年の偏りを補正して算出した指標である。単純な論文数より研究の質・インパクトを反映する。
なぜ日本の研究力は低下していると言われるのですか?
論文の絶対数は世界5位を維持する一方、Top10%補正論文数は13位、Top1%補正論文数は12位にとどまり、3年連続で過去最低の順位が続いているためである。
中国と日本の論文数の差はどれくらいですか?
中国は論文数・Top10%補正論文数・Top1%補正論文数のいずれも世界1位で、日本は論文数5位、Top10%補正論文数13位と差が大きい。
