SIST 02とは?参考文献の書き方2026|雑誌・書籍・Web別の記載例
論文の参考文献リストを作成する際、日本の理工系・人文系で広く採用されている書式がSIST 02である。科学技術情報流通技術基準として定められたこの書式は、著者名・発行年・タイトル・巻号・ページの並べ方を厳密に規定しており、卒論や学術論文で最も使用頻度が高い記載ルールの一つだ。
結論: SIST 02は科学技術振興機構が策定した参照文献の書き方基準で、「著者名. タイトル. 誌名/書名. 発行年, 巻, 号, ページ.」の順に要素を並べる。APA 7th とは要素の並び順と句読点が異なる。
SIST 02とは何か?
SIST 02は、科学技術振興機構(JST)が策定した「参照文献の書き方」に関する基準の通称である。1980年代から改訂を重ね、理工系学会誌や大学紀要で参考文献リストの標準書式として長年採用されてきた。人文系でも一部の学部・学科がSIST 02準拠を指定しており、指導教員から「SIST形式で」と指示された場合はこの基準に従う。

基本ルールと要素の並び順は?
SIST 02では文献の種類ごとに要素の並び順が決まっている。共通するのは「著者名→タイトル→掲載誌/書名→発行年→巻号→ページ」という順序で、各要素の区切りにはピリオド(.)を用いる。参考文献一覧全体の並べ方(引用順か著者名順か)については参考文献の順番・並べ替えルールで詳しく解説している。
- 著者名は「姓 名」の順でフルネーム表記(複数著者は; で区切る)
- タイトルは書名・論文名をそのまま記載(かぎ括弧は使わない)
- 巻号・ページは数字のみを「,」区切りで並べる
- 発行年は西暦4桁
雑誌論文の書き方例は?
雑誌論文は「著者名. 論文タイトル. 誌名. 発行年, 巻, 号, ページ.」の順で記載する。
| 要素 | 記載例 |
|---|---|
| 著者名 | 山田太郎 |
| 論文タイトル | 大学生の学習動機に関する調査研究 |
| 誌名 | 教育心理学研究 |
| 完成形 | 山田太郎. 大学生の学習動機に関する調査研究. 教育心理学研究. 2024, 72, 3, p. 210-225. |
書籍の書き方例は?
書籍は「著者名. 書名. 版表示, 出版地, 出版者, 出版年, 総ページ数.」の順で記載する。版表示は初版の場合省略できる。書籍特有の記載ルール(編者・翻訳者の扱いなど)は本・書籍の参考文献の書き方で個別に取り上げている。
例: 佐藤花子. 研究方法論入門. 第3版, 東京, 学術書房, 2023, 320p.
ウェブサイトの書き方例は?
ウェブサイトは「著者名(機関名). “ページタイトル”. サイト名. 入手先URL, (参照 年-月-日).」の順で記載し、閲覧日を必ず併記する。URL・DOIの扱いや閲覧日の書き方はウェブサイトの参考文献の書き方で詳述している。

SIST 02とAPAの違いは?
最大の違いは発行年の位置と並べ方だ。SIST 02はタイトルの後に年を置き、参考文献一覧は本文中の引用順に並べることが多い。一方APA 7thは著者名の直後に年を( )で挟んで置き、一覧はアルファベット順に統一する。APAの本文引用・文献リストの詳細はAPAスタイルの引用・参考文献の書き方を参照してほしい。
| 項目 | SIST 02 | APA 7th |
|---|---|---|
| 年の位置 | タイトルの後 | 著者名の直後( ) |
| 並べ方 | 引用順が主流 | 著者名アルファベット順 |
| タイトル表記 | そのまま記載 | 斜体(書名・誌名) |
本文中での引用と文献リストの役割の違いについては引用文献と参考文献の違いも参考になる。文献リスト全体の組み立て方の手順は文献リストの作り方にまとめている。
よくある質問
SIST 02は誰が決めた基準ですか?
科学技術振興機構(JST)が策定した「科学技術情報流通技術基準」の一部で、参照文献の書き方を定めた通称SIST 02として理工系分野を中心に広く使われている。
SIST 02とAPAはどちらを使えばいいですか?
指導教員や投稿先の学会誌の指定に従う。指定がない場合、理工系はSIST 02、心理学・社会科学系はAPAが慣例として使われることが多い。
共著論文の著者名はどう書きますか?
著者名を「;」(セミコロン)で区切って全員を記載するのが基本で、著者数が多い場合は最初の数名の後に「ほか」と略記する運用もある。
ウェブサイトの閲覧日は必須ですか?
必須である。ウェブページは更新・削除される可能性があるため、SIST 02では「(参照 年-月-日)」の形式で閲覧日を明記することが求められる。
同じ著者の文献が複数ある場合はどう並べますか?
発行年の古い順に並べるのが一般的で、同一年に複数ある場合はタイトルのアルファベット順や五十音順を補助的に用いる。
