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東京大学大学院 出願ガイド2026|入試日程・研究科・研究計画書のポイント

東京大学大学院 出願ガイド2026|入試日程・研究科・研究計画書のポイント

東京大学大学院は15の研究科・学府から構成される日本最大規模の研究機関であり、理工・人文・社会科学・医薬農学にわたる幅広い分野をカバーしている。東京大学 大学院への出願を検討する際に最初に直面するのが、「研究科ごとに異なる入試日程・出願書類・選考方式をどう整理するか」という壁だ。同じ「東大院」でも、情報理工学系研究科と教育学研究科では出願受付期間が数週間ずれることがあり、英語スコアの要件も専攻によって異なる。

本ガイドでは、各研究科の公式サイト・文部科学省の公開データをもとに、2026年度(令和8年度)前後の入学に向けた出願フロー・研究科一覧・選考方式・出願書類・研究計画書の要点を一覧で整理する。日程や要件は毎年変更される可能性があるため、最終確認は必ず各研究科の公式最新募集要項で行ってほしい。

3行でわかる東大院出願のポイント

  • 研究科ごとに出願期間・試験日が異なる。修士課程は6〜7月出願・8〜9月試験が多い。
  • 多くの研究科でTOEFL iBTまたはTOEICの公式スコア提出が必要。出願前の早期取得が必須。
  • 研究計画書の要否・比重は研究科によって異なるが、指導教員候補への事前コンタクトが合否を左右する場合がある。

東京大学大学院の概要

東京大学大学院は修士課程(博士前期課程)から博士後期課程・専門職学位課程まで多様なプログラムを提供し、国内外から毎年多くの学生が入学する。理学・工学・人文・社会科学・医学・農学・学際分野をカバーする15の研究科・学府が本郷・駒場・柏・白金台の各キャンパスに分散して設置されている。

東大院の大きな特徴は研究科の多様性と規模にある。工学系研究科・理学系研究科・医学系研究科といった基幹研究科から、新領域創成科学研究科・学際情報学府のような境界領域を扱う組織まで、研究テーマに応じた選択肢が揃っている。また留学生・社会人向けの特別選抜を設ける研究科も増えており、在職者が通える社会人大学院プログラムも整備されつつある。

日本全体の大学院進学率の推移や国際比較については、大学院進学率の最新データ2026|学部別・国際比較で見る日本の現状で詳しく整理しているので参照されたい。

東京大学本郷キャンパス・安田講堂の外観(2024年撮影)
東京大学本郷キャンパス・安田講堂(2024年)。出典:Wikimedia Commons / Kakidai,CC BY-SA 4.0

研究科一覧と入学定員

下表に東京大学大学院の研究科・学府と修士課程(博士前期課程)の入学定員の参考値を示す。定員は年度ごとに変動するため、出願前に必ず最新の募集要項を確認すること。

研究科・学府 主な専攻分野 修士定員(目安)
人文社会系研究科 哲学・歴史学・文学・社会学 約108
教育学研究科 教育学・心理学・生涯学習 約49
法学政治学研究科 法律・政治・国際関係 約40
経済学研究科 経済・経営・金融 約35
総合文化研究科 地域文化・相関社会科学・広域科学 約171
理学系研究科 数学・物理・化学・生物・地球惑星 約215
工学系研究科 機械・電気・建築・土木・化学系 約312
農学生命科学研究科 農学・獣医学・生命科学 約156
医学系研究科 医科学・保健学・社会医学 約244
薬学系研究科 薬科学・薬学 約60
数理科学研究科 純粋数学・応用数学 約32
新領域創成科学研究科 環境学・情報生命・複雑理工 約163
情報理工学系研究科 コンピュータ科学・電子・知能機械 約62
学際情報学府 社会情報・文化・身体運動 約44
公共政策大学院 政策分析・公共ガバナンス 約8

※定員は過去実績をもとにした参考値。2026年度の正確な定員は各研究科の公式最新募集要項で確認すること。

入試の仕組みと選考方式

東大院の入試は大きく修士課程(博士前期課程)と博士後期課程に分かれる。修士課程は標準2年間(医学・薬学系は4年一貫型のプログラムもある)、博士後期課程は標準3年間だ。

修士課程の選考フロー

多くの研究科で次の2段階選考が採用されている。

  1. 第一次試験(筆記):専門科目の筆記試験。英語試験を独自に実施する研究科と、TOEFL iBT・TOEICの公式スコア提出に切り替えた研究科が混在する。工学系・情報理工学系はTOEFL iBT(一部TOEIC可)のスコア提出方式に移行しており、出願前にスコアを取得している必要がある。
  2. 第二次試験(口述):指導教員候補も同席する形式が多く、研究テーマへの理解・研究計画の論理性・先行研究の把握度が問われる。

英語スコアは出願時点で有効期限内のものが必要だ(TOEFL iBTは受験から2年が原則)。スコア送付には受験から2〜4週間程度かかるため、出願期間を逆算して受験日を設定することが重要となる。

博士後期課程の選考

東大の修士課程修了者が同じ研究科の博士後期課程へ内部進学する場合、多くの研究科では修士論文の審査が博士入学審査を兼ねる形式を採用している。外部(他大学・他研究科)からの入学は、筆記・口述の通常選考が必要となる研究科が多い。

社会人・特別選抜

経済学研究科・総合文化研究科・公共政策大学院・学際情報学府などでは社会人特別選抜を設けており、職務経歴書や研究計画書の比重が高くなる。在職・在勤のまま通学する場合は各研究科の夜間・集中講義体制を事前に確認しておくこと。

入試日程の目安(研究科別)

以下の表は、主要研究科の修士課程入試に関する一般的なスケジュールパターンをまとめたものだ。年度ごとに変更される可能性があるため、必ず各研究科の公式発表で最終確認を行うこと。令和9(2027)年度入学に向けた試験は令和8(2026)年に実施される。

研究科 出願受付(目安) 筆記試験(目安) 口述試験(目安)
理学系研究科(物理学専攻) 6月中〜下旬 8月中旬 9月上旬
工学系研究科 6月〜7月 8月下旬 8月〜9月
情報理工学系研究科 5月末〜6月上旬 7月〜8月 8月〜9月
新領域創成科学研究科 6月上〜中旬 7月〜8月 8月
教育学研究科 7月 9月上旬 9月中旬
人文社会系研究科 10〜11月(秋入試) 11〜12月 12月〜翌1月

※上記はスケジュールの傾向を示す参考値。実際の日程は各研究科の公式ウェブサイトで公表される募集要項を参照すること。

主な出願書類

東京大学大学院出願に必要な書類一式のイメージ:入学願書・成績証明書・英語スコア・研究計画書が整理されたデスク
東京大学大学院の出願に必要な書類一式:入学願書・成績証明書・英語スコア証明書・研究計画書などを出願前に準備する

研究科によって必要書類は異なるが、修士課程の多くで共通して求められる書類を以下に整理する。出願はWEB出願システム経由でのアップロードが標準となっており、郵送が必要な原本書類(成績証明書など)は入学手続き時に改めて提出を求められる場合が多い。

  • 入学願書:WEB出願システムから作成・PDFでアップロード
  • 成績証明書(大学または大学院):原本は入学手続き時提出が多い
  • 卒業(見込)証明書・学位証明書
  • 英語スコア証明書:TOEFL iBT公式スコアレポートまたはTOEIC L&R公式認定証(多くの研究科は2023年10月以降取得のスコアを要求)
  • 研究計画書:提出が必須の研究科と、任意・参考程度の研究科がある
  • 推薦書・照会状:一部の研究科・専攻で要求
  • 写真票・その他所定書類:研究科ごとに異なる

WEB出願システムは出願期間の数週間前からアクセス可能になる場合が多いが、スキャン書類の整理には時間がかかる。出願開始の1か月前から書類収集を始めることを強く推奨する。

研究計画書の位置づけ

東大院の出願における研究計画書の重要度は、研究科によって大きく異なる。理工系の一部では筆記試験のスコアが選考の主軸となり、研究計画書は口述試験での補足資料にとどまる場合もある。一方、人文系・社会科学系では研究計画書と口述審査が選考の中心を担うケースが多い。

いずれの研究科でも、口述試験では「研究テーマの独自性」「先行研究の把握度」「研究方法の妥当性」「2年(または3年)で完結する見通し」が問われる。出願前に指導を希望する教員(指導教員候補)への事前コンタクトを行い、研究テーマの受け入れ可否を確認しておくことが不可欠だ。

研究計画書の構成・各セクションの具体的な書き方は、研究計画書の書き方2026|目的・方法・スケジュールを通す構成テンプレートで詳しく解説している。海外大学院への英語出願や国際学会向けの研究提案書には、Research Proposal Template: How to Write a Winning Proposal(英語版ガイド)も参考になる。

費用と奨学金

東京大学大学院の授業料は国立大学標準額として修士・博士課程ともに年額535,800円、入学料は282,000円が基準となっている(2026年度時点。詳細は大学公式サイトで確認)。在学期間を通じた総費用は修士2年間で約135万円(授業料のみ)となる計算だ。

主な奨学金・経済的支援

  • JASSO(日本学生支援機構)大学院奨学金:第一種(無利子)は修士月額8.8万円・博士12.2万円。業績優秀者は全額または半額の返還免除対象となる。申請スケジュールや条件の詳細はJASSO奨学金 完全ガイド2026を参照されたい。
  • 学振特別研究員(DC1・DC2):博士課程学生を対象とした日本学術振興会の研究奨励制度。採用されると研究奨励金に加え科研費の申請権が付与される。申請要件・締切・書類の詳細は学振特別研究員(DC1・DC2)申請ガイド2026で確認できる。
  • 東京大学フェローシップ(次世代研究者挑戦的研究プログラム):主に理工系博士課程学生を対象とした文部科学省事業。採用された学生は研究奨励金と生活費支援を受けられる。修士課程在学中から出願準備が求められる。
  • RA(リサーチアシスタント)・TA(ティーチングアシスタント):時給制の学内雇用。奨学金との併用が可能で、多くの大学院生が利用している。
  • 民間財団・外部奨学金:ロータリー財団・各種民間財団など、入学決定後に申請できる外部奨学金も多数存在する。入学前から情報収集を進めることを推奨する。

準備のポイント

東大院の入試に向けた準備を効果的に進めるための重要ポイントを整理する。

1. 指導教員候補への早期コンタクト

多くの研究科では出願前に希望する指導教員へ連絡を取ることが暗黙の前提となっている。特に人文・社会系や一部の理工系専攻では「受け入れ可否の確認なしの出願は避けること」と募集要項に明記しているケースもある。メールにはCV・研究テーマの概要・研究計画の骨子を添付し、研究への関心と準備状況を具体的に伝えることが大切だ。

2. 英語スコアの早期確保

TOEFLは受験後スコア送付まで最低2〜4週間かかる。情報理工学系など出願が6月初旬になる研究科では、遅くとも4〜5月中に受験を完了する必要がある。スコア有効期限(TOEFL iBTは原則2年)も考慮して受験時期を計画すること。

3. 過去問による専門試験対策

各研究科・専攻の過去問は研究科の公式ウェブサイトからダウンロードできる場合が多い。出題傾向・解答形式・時間配分を把握し、専門科目の対策を出願の半年以上前から開始することが望ましい。

4. 研究計画書の早期着手

研究計画書を完成させるには、先行研究の整理・リサーチクエスチョンの設定・研究方法の選択という複数の段階が必要だ。出願の2〜3か月前から着手することを推奨する。論文・学術文書の構成作業には、AIを活用した学術支援ツールTesifyの無料プランが役立つ(Tesifyを無料で試す)。

よくある質問

東京大学大学院は他大学出身でも受験できますか?

はい、外部(他大学・他学部)からの受験は広く認められています。ただし研究科によっては出願資格に「学士号取得(見込み)」以外の条件を課す場合があります。出願前に各研究科の公式募集要項で出願資格を確認してください。外部出身者でも多数の合格実績があり、研究計画の質と専門試験の準備が鍵となります。

TOEFL iBTで何点必要ですか?

東京大学大学院は研究科・専攻によって異なり、TOEFL iBTの最低ラインを公表していない場合がほとんどです。スコアは選考の参考資料として用いられ、専門試験・口述試験との総合評価で合否が決まります。スコアの高低よりも、専門知識と研究計画の質が合否に大きく影響します。早期に受験し余裕のあるスコアを確保しておくことが賢明です。

社会人が在職しながら東大院に通えますか?

可能な研究科があります。公共政策大学院・経済学研究科の一部・学際情報学府などで社会人向けプログラムを提供しています。ただし多くの研究科は昼間授業が中心のため、在職と並行する場合は休職・休業制度の活用も検討してください。出願前に各研究科の授業スケジュールと社会人入学の実績を確認することを推奨します。

研究計画書はどの程度の分量が必要ですか?

研究科・専攻によって異なり、A4用紙1〜2枚(800〜2000字程度)から10ページ程度まで幅があります。募集要項に字数・ページ数の指定がある場合はその指示に従い、指定がない場合はA4用紙2〜4枚程度が一般的な目安です。指導教員候補に相談するか、研究科の過去出願者の傾向を参考にすることを推奨します。

不合格になった場合、翌年度に再受験できますか?

はい、再受験は可能です。多くの研究科は年1〜2回の入試機会を設けており、翌年度への再挑戦は一般的に認められています。再受験にあたっては専門試験の対策強化・英語スコアの向上・研究計画書の質改善に加え、指導教員候補との継続的な関係構築が成功の鍵となります。

まとめ:東大院出願の準備ステップ

東京大学大学院への出願は、15の研究科それぞれで日程・書類・選考方式が異なる。本ガイドの内容をもとに、以下の手順で準備を進めることを推奨する。

  1. 志望研究科の公式募集要項を入手し、出願資格・日程・必要書類を確認する
  2. 英語スコア(TOEFL iBT/TOEIC)を早期に取得し、スコア送付手続きを余裕をもって完了させる
  3. 指導教員候補へのコンタクトとCV・研究テーマの送付を行い、受け入れ可否を確認する
  4. 研究計画書を出願2〜3か月前から着手する(詳細は研究計画書の書き方ガイド2026を参照)
  5. 過去問を入手し、専門試験の傾向を早期に把握する
  6. 奨学金の申請準備を並行して進める(JASSO奨学金ガイド・学振DC1/DC2ガイドも参照)

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